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お役立ちコラム

住宅ローンが払えない時の対応とは?またNG行動を知っておこう!

「住宅ローンが支払えなくなった」
近年は法律の改正や社会の変化にともない、個人の収入にも変化が起きています。
そうなると住宅ローンが当初の予定通りに支払えなくなることもあるでしょう。
そこで今回は「住宅ローンが支払えなくなった時にどのように行動すれば良いのか」その対応策を中心に解説していきます。

□住宅ローンを払えない3つの要因とは

住宅ローンを払えなくなる要因としては、資金計画に無理があったり、途中でトラブルが発生して返済が難しくなったりする場合が多いです。
では、その中でも代表的な3つの要因をそれぞれ見ていきましょう。

1つ目は、リストラや転職、残業削減による収入の減少です。
近年は終身雇用、年功序列型からの脱却が社会全体のムーブメントになっています。
その結果、年齢を重ねても収入が増えにくく、むしろ減少してしまうというご家庭も少なくありません。

また、非正規社員の増加や相次ぐリストラ、さらには働き方改革などもあって、従来考えていたプラン通りに進まないというケースもあります。

2つ目は、社会保険料の増加による手取り収入の減少です。
実際に、1998年から2017年の間に税金や社会保険料の負担は20.6%から25.7%まで5.1%上昇していると言われてます。
しかもこのうち4.2%は2007年以降の10年間の上昇分であるため、いかに近年の社会保険料が生活を圧迫しているかわかりますね。

最後に、借入金額の返済負担の増加です。
可処分所得に占める住宅ローン返済額の割合は1980年の13.1%から2015年には20.2%になりました。
このデータからもわかるように、住宅ローンの負担感は年を追うごとに増加しています。

ただ、住宅ローンの負担が増えて苦しんでいる人もいる一方で、低金利や頭金なしのフルローンを利用して多額のローンを組んでいる人も珍しくありません。
この場合は、むしろ背伸びをして失敗をするケースで、ちょっとした収入の変化で住宅ローンが払えなくなっているようです。

□住宅ローン返済困難状況に応じた対策方法

では、住宅ローンの返済が困難になったときはどうすれば良いのでしょうか。
ここからは、状況別に、返済が困難に陥った時の適切な対策について解説していきます。

まずは、1度も返済遅れがない場合です。
まだ返済が遅れたことが1度もない人は、まず住宅ローンの借り換えを検討しましょう。
借り換えをすると、金利が低くなるだけでなく、返済期間が短縮するというデータも出ています。
借り換えにも当然審査はありますが、無事借り越えられれば返済しやすくなるでしょう。

また、1度も返済遅れはないものの、年齢的に住宅ローンの借り換えが難しい場合は、リバースモーゲージへの借り換えを検討しましょう。
リバースモーゲージとは、ローンの対象となっている家を担保に融資を受ける方法のことです。

ただ、日本にはまだそれほど扱っている金融機関が多くないことと、その融資のハードルが高いので知名度は低くなっています。

ここまで借り換えについて紹介してきましたが、状況によっては住宅ローン、リバースモーーゲージへの借り換えがどちらもできない場合があります。
その場合は、返済計画の変更である「リスケ」を検討しましょう。

しかし、この手段は優遇金利がなくなるほか経歴にキズがつくデメリットがあるためおすすめはできません。
あくまで最終手段として覚えておきましょう。

□住宅ローンが払えない時に絶対にしてはいけないこと

住宅ローンを払えない時に絶対してはいけないことは、「多重債務」「夜逃げ」「生活保護を当てにする」「命を断つ」の4つです。

まずは多重債務ですが、住宅ローンが返済できないからといって借金を借金で返済するようなことは絶対にやめてください。
借金地獄にハマって一生抜け出せなくなります。

また、夜逃げも絶対にやめましょう。
夜逃げは想像以上にデメリットが多いです。

例えば、定職につけなくなったり、健康保険証が使えなくなったりと社会で生活するためのあらゆる権利を奪われます。
夜逃げをするくらいなら自己破産して、きちんとやり直した方がダメージは少なくなります。
辛いことも多いですが、現実から目を背けずに踏ん張りましょう。

他には生活保護を当てにすることも絶対にやめてください。
なぜなら、生活保護は家を売らないと原則受けられないからです。
ここは勘違いしやすい点なのでしっかりと頭に入れておいてください。

最後に最もしてはいけないことは「命を絶ってローンの返済をする」ことです。
言葉は悪いですが、ローンごときで命を断つのは言語道断です。
家を売却するか、最悪自己破産申請をすれば、まだ助かる道は十分に残っています。
ローンが返済できないからといって命を断つことだけは絶対にしないでください。

□まとめ

ここまで住宅ローンが返せない時の対応について解説してきました。
住宅ローンは借金なので、返済できなくなるとパニックになってしまうかもしれません。
ただ、そんな時こそ一旦落ち着いてまずは専門の業者に相談しましょう。
ローンが支払えそうにないなと感じたら、まずは「あなたの街の相談窓口」にご相談ください。


この記事を監修した人

監修者 西上正道 株式会社JKAS
代表取締役
西上正通
大阪府堺市出身。大学卒業後不動産会社に就職。それから25年間不動産業界に携わりこの業界の光と闇をたくさん見てきた。中には悪質な不動産業者からの詐欺まがいの営業行為により、幸せになるために購入したはずの不動産が、一転、不幸に転落させる事になるような事例の相談を数多く受ける。
そういった不動産業界の悪質さを肌で感じながら、この業界の変革無くして幸せな家族は増えないことを痛感する。
現在は「株式会社JKAS」代表取締役として、住生活で困っている人向けに支援サービス窓口の運営をしている。顧客ファーストで取り組んでいる各相談窓口は、NHKクローズアップ現代・朝日新聞・ABEMAPrimeに取材されるなど、マスコミからの注目も集めている。
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