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お役立ちコラム

住宅ローンとうつ病の関係についてご存知ですか?詳しくご紹介します

皆さんは住宅ローンとうつ病の関係についてご存知でしょうか。
うつ病は誰でもなる可能性がある病気なので気をつけたいですよね。
また、うつ病になることで住宅ローンにまで影響が出ることがあります。
そこで、今回はうつ病と住宅ローンの関係についてご紹介します。

□うつ病だと住宅ローンに通らない?

「うつ病になると住宅ローンはどうなるの。」
「住宅ローンの審査に通らなくなると聞いたことがある。」
このようにお悩みの方はいらっしゃいませんか。
最近うつ病になる方が増えているので心配になりますよね。
それでは、うつ病だと実際にどのような影響が出るのでしょうか。

うつ病は、気分が悪いや憂鬱といったマイナスの感情が溜まり、重症になった状態のことを言います。
うつ病は、原因や症状によって様々な種類に分けられ、人によっては長い時間をかけて治療する必要があります。

また、病院に通って薬をもらってもなかなか治らないこともあるでしょう。
うつ病は一度治ったとしても、またかかってしまう確率の高い病気なので、一度かかったことのある方は気をつけてください。

このようなうつ病にかかってしまった方が住宅ローンを利用しようと思った時に、問題になるのが「団体信用生命保険」に関連することです。
団体信用生命保険は、通称「団信」と呼ばれ、ローンの契約者が死亡してしまったり、高度な障害状態に陥ったりした場合に、その時点で保険会社がローンの残高を全て代わりに返済してくれる保険のことです。
これは、いざというときのために良さそうですよね。

しかし、団信には審査が存在し、死亡したり高度の障害状態に陥ってしまったりする確率の高い病気などにかかっている場合には審査に落ちてしまう可能性があります。
また、うつ病も審査に落ちてしまう理由になりやすく、団信の審査を通過するのは難しいでしょう。

それでは、なぜうつ病だと審査に落ちてしまうのでしょうか。
うつ病は直接的には死亡や高度の障害状態にはつながりませんが、自殺を引き起こすと考えられています。
実際の警察庁の調べたデータによると、自殺をした人のうち約21パーセントがうつ病が原因で自殺をしているそうです。
上記のようなデータや理由により、団信の審査が通りにくくなるそうです。
ほとんどの住宅ローンは団信に加入しないと、利用できないことが多いのでこれはかなりの痛手と言えるでしょう。

□うつ病になってしまったらどうすれば良いのか

うつ病になってしまうと住宅ローンの返済に困りますよね。
それでは、うつ病になってしまったらどうすれば良いのでしょうか。

うつ病になった時に注意が必要なのが、治療期間です。
実は、うつ病を治療するにはそれなりの期間が必要です。
これはうつ病だけではなく、他の精神病もそうですが、だいたい平均で1年、重症の方だと2年程度かかることもあるでしょう。

このような長い期間、収入が全くなくなってしまうのはしんどいですよね。
そこで、少しでも助けになるように以下のような方法があります。

まずは、失業保険の申請をしましょう。
うつ病になると仕事どころではないですよね。
ハローワークに足を運べば案内をしてくれるので、面倒かとは思いますが落ち着いたときに行ってみてください。

また、貯金がある場合には、ローンの残高と照らし合わせて返済をするのも1つの手です。
無理に一括返済する必要はないですが、返済してもお金が残るほど貯金がある場合には一度検討してみましょう。
貯金がない場合には、親や親戚を頼ってみてもいいかもしれません。

また、軽度のうつ病であれば通院しながら、仕事をすることも可能なので、無理のない範囲で仕事を続けてみるのも1つの手でしょう。
仕事を続けてみようと考えた場合には、失業保険を申請し、ハローワークで求職活動を行なってみましょう。

そのほか、行政機関に相談をしてみるのも良いかもしれません。
ある程度の症状がある精神疾患の治療のために、自立支援医療制度というものが存在します。
この制度を利用すると、通院が必要な場合には医療費が支給されたり、医療費自体が軽減されたりすることもあります。
これは、かなり嬉しいですよね。

自立支援医療制度を利用するためには、住んでいる地域の保険福祉センターという施設で申請する必要があります。
うつ病でお金にお困りの場合には、ぜひ利用してみましょう。

そして、これは症状にもよりますが、障害年金を受け取れる可能性もあります。
障害年金に関しては年金事務所というところで相談をしてくれるので、とりあえず足を運んでみましょう。
さらに、傷病手当、失業保険等の国が用意してくれている制度もあるので積極的に利用することをおすすめします。

□まとめ

今回は、うつ病と住宅ローンの関係についてご紹介しました。
うつ病になると団信の審査に通らなくなり、住宅ローンを組めなくなることがあります。
また、住宅ローンを組んでいる方だとうつ病で返済が難しくなることもあるでしょう。
今回の記事を参考にして様々な工夫をしてみてください。


この記事を監修した人

監修者 西上正道 株式会社JKAS
代表取締役
西上正通
大阪府堺市出身。大学卒業後不動産会社に就職。それから25年間不動産業界に携わりこの業界の光と闇をたくさん見てきた。中には悪質な不動産業者からの詐欺まがいの営業行為により、幸せになるために購入したはずの不動産が、一転、不幸に転落させる事になるような事例の相談を数多く受ける。
そういった不動産業界の悪質さを肌で感じながら、この業界の変革無くして幸せな家族は増えないことを痛感する。
現在は「株式会社JKAS」代表取締役として、住生活で困っている人向けに支援サービス窓口の運営をしている。顧客ファーストで取り組んでいる各相談窓口は、NHKクローズアップ現代・朝日新聞・ABEMAPrimeに取材されるなど、マスコミからの注目も集めている。
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