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お役立ちコラム

住宅ローンのお支払いでお困りの方必見!任意整理とは何かご紹介します

任意整理という言葉をご存じでしょうか。
住宅ローンの返済でお困りの方であれば、もうすでに知っている方はいるかもしれませんね。
しかし、詳しくは知らないという方がほとんどではないでしょうか。

任意整理は、借金返済の負担を軽減してくれる手続きです。
この記事では、任意整理について詳しく解説します。

□任意整理とは

まずは、任意整理の基礎知識を理解しておきましょう。

任意整理とは、弁護士が債務者の代わりに借金の減額や返済条件の変更について債権者と交渉する手続きです。

任意整理は、自己破産や民事再生などを避けながらも、そのまま返済を続ける場合に比べて返済額を減らせます。

しかし、住宅ローン会社側は無理に任意整理に応じる必要はありません。
なぜなら、住宅ローン会社は抵当権を持っているため、不動産を競売にかければある程度は回収できるからです。

そのため、任意整理では住宅ローンそのものの条件を大幅に変更することは難しいでしょう。

住宅ローン以外の借金を任意整理して、住宅ローンはそのまま払い続けて、それ以外の借金
も払っていけるのであれば問題ありません。

ただし、住宅ローン以外の借金に関しても、長期の分割払いに変更できる可能性はありますが、借金総額の減額はほとんど認めてもらえないでしょう。

そのため、たとえ任意整理をしても、住宅ローンを返済しながらそれ以外の借金を支払うのが難しくなる可能性があります。
その場合には、別の方法を考える必要があるでしょう。

□任意整理の条件とは

任意整理の条件についても理解しておく必要がありますね。

任意整理では借金の理由や借金額については問われませんが、債権者が任意整理に応じてくれるための条件はいくつかあります。
その3つの条件を把握しておきましょう。

1つ目は、3年から5年以内に元金を返済できる支払い能力です。
借金の負担を軽くできても、返済自体は継続し、減額後の借金は必ず返済する必要があります。
そのため、無収入の人や生活保護受給者は任意整理できない可能性があります。

ただし、定職に就いていることは任意整理の絶対条件ではありません。
定職に就いていなくても、1年ほど勤務していて収入が安定していれば可能です。
また、専業主婦や学生でも、夫や親の収入が安定していれば任意整理できますよ。

2つ目の条件は、返済の意思があることです。
ほとんどの場合、借金の元金が減額してもらえません。
債権者からの同意を得るためにも、手続き後の残高はすべて支払う意思をしっかりアピールする必要があります。

3つ目の条件は、任意整理の対象が金融機関などからの借金であることです。
銀行や消費者金融、クレジットカード会社などから借りたお金であれば、任意整理の交渉は可能です。
しかし、税金や罰金など、借金でないものについては任意整理はできません。

□任意整理の注意点とは

任意整理は借金の負担を減らせるという大きなメリットがあります。
しかし、任意整理はメリットだけではありません。
ここでは、任意整理を行う前に知っておきたい注意点について解説します。

任意整理後も、住宅ローンを組んでマイホームを購入できるとお考えの方はいるかもしれません。
しかし、任意整理をすると、マイホームやマンションを購入できなくなってしまいます。
その理由について解説していきましょう。

任意整理をすると、CICなどの信用情報機関が保有する個人信用情報に事故情報が記録されます。
信用情報機関とは、キャッシングや住宅ローンなどの審査にあたり、支払い能力や信用能力に関する情報を登録、共有するための機関です。
そして事故情報とは、クレジットカードの支払いや借金返済の延滞など、金融事故に関する情報のことです。

個人信用機関に事故情報が記録された人は、金融機関などの融資の審査に通りません。
この状態のことをブラックリスト状態と言い、ブラックリスト状態になるとマイカーローンやオートローンなど各種ローンを利用できなくなります。
クレジットカードも自分名義で作れません。
また、家を購入する際の住宅ローンを申し込んでも、住宅ローン審査に通らないでしょう。

したがって、任意整理をするとマイホーム購入の際に住宅ローンを利用できなくなるのです。
任意整理をすると、ブラックリストに載って住宅ローンやクレジットカードを利用できなくなることを覚えておきましょう。

任意整理で債権者との交渉が上手くいき、和解が成立したとしても、途中で約束通りの支払いが出来なくなって失敗してしまうケースは多いです。
任意整理で失敗しないためには、生活を立て直すことへの決意をしっかり持つことが大切です。

任意整理をすると、長期間余分な支出を減らし、債権者への分割払いを続けていく必要がありますよね。
長期間支出を抑えて生活を切り詰め、滞りなく借金を支払うには、相当の忍耐が必要となるでしょう。
任意整理を成功させるためには、借金の返済を続けて生活を立て直す決意が大切なのです。

□まとめ

今回は、任意整理の基礎知識や条件、注意点について解説しました。
任意整理は借金を減額できる可能性がある一方で、住宅ローンを組めなくなるといったデメリットもあります。
メリット、デメリットの両方を理解することが大切です。

住宅ローン返済の滞納でお困りの方は、まずは住宅ローン返済支援エージェントにお問い合わせください。


この記事を監修した人

監修者 西上正道 株式会社JKAS
代表取締役
西上正通
大阪府堺市出身。大学卒業後不動産会社に就職。それから25年間不動産業界に携わりこの業界の光と闇をたくさん見てきた。中には悪質な不動産業者からの詐欺まがいの営業行為により、幸せになるために購入したはずの不動産が、一転、不幸に転落させる事になるような事例の相談を数多く受ける。
そういった不動産業界の悪質さを肌で感じながら、この業界の変革無くして幸せな家族は増えないことを痛感する。
現在は「株式会社JKAS」代表取締役として、住生活で困っている人向けに支援サービス窓口の運営をしている。顧客ファーストで取り組んでいる各相談窓口は、NHKクローズアップ現代・朝日新聞・ABEMAPrimeに取材されるなど、マスコミからの注目も集めている。
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