「住宅ローンを滞納していたが、返済者が死亡してしまった。」
「けど、どうなるのかわからない。」
このようにお悩みの方はいませんか。
確かに、返済者が死亡したあとの住宅ローンはどう取り扱えばいいのかわかりませんよね。
そこで、今回は返済者が死亡してしまったら住宅ローンはどうなるのか解説します。
□住宅ローンは相続の対象になる?
住宅ローンの返済者が死亡してしまって、どうすれば良いのかわからない方もいらっしゃるでしょう。
結論から言うと、住宅ローンも負の財産という形で、相続の対象になります。
相続と聞くと、一般的には株や、現金、不動産などのプラスの財産をイメージする方が多いでしょう。
しかし、相続では住宅ローンなどの借金も負の財産として相続の対象になるのです。
借金も相続の対象になるなんて意外ですよね。
そのため、住宅ローンの返済者が住宅ローンの返済を終えないまま死亡してしまった場合には、相続人が返済する必要があると言えるでしょう。
□団体信用生命保険とは?
皆さんは団体信用生命保険というものについて知っていますか。
省略して「団信」と呼ばれることも保険のことですが、詳しく知らない方もいらっしゃるでしょう。
そこで、以下で詳しくご紹介します。
では、団体信用生命保険とは何なのでしょうか。
団体信用生命保険とは、住宅ローンの契約者が亡くなってしまったり、返済できないほどの障害の状態になったりした際にローンの残額を保険会社が代わりに支払ってくれる生命保険のことを指します。
住宅ローンは基本的に長い歳月をかけて徐々に返済していくものです。
しかし、返済が終わらない間に住宅ローンの契約者が返済できない状態になってしまっては、残された家族も大変ですよね。
経済的に厳しい中返済していくということにもなりかねません。
そういった状況を想定して加入しておくべきなのが、団体信用生命保険です。
こちらに加入していると、保険会社が代わりに金融機関に住宅ローンの残額を支払ってくれるので、住宅ローンを返済する必要はありません。
つまり、団体信用生命保険はローンの契約者にもしものことがあったときに残された家族を守るための保険と言えるでしょう。
また、団体信用生命保険への加入は例外もありますが、ほとんどの住宅ローンの借り入れに条件として含まれています。
そのため、いつの間にか加入していて驚く方もいらっしゃるでしょう。
また、団体信用生命保険にはいくつか種類があるので以下でご紹介します。
1つ目にご紹介するのが一般的な団体信用生命保険です。
こちらは住宅ローンの契約者が死亡または高度障害状態に陥った際に、残ったローンを保険会社が代わりに支払ってくれるものです。
こちらは基本的に無料なので、お金のことで心配することはありません。
2つ目にご紹介するのが、三大疾病特約付団体信用生命保険です。
こちらは通常の団体信用生命保険に付け加えて、がん、脳卒中、急性心筋梗塞の三大疾病になった際にローンの残額が肩代わりされるものです。
通常のものと加えて金利の上乗せが発生するので注意が必要です。
保険の適応範囲が三大疾病に広がったものだと考えれば良いでしょう。
3つ目にご紹介するのが、八大疾病特約付団体信用生命保険です。
こちらは通常のものに加えて、三大疾病と五疾患を追加したものです。
こちらも通常のものと比べると金利が上乗せされるので、そこも考慮して加入しましょう。
□代位弁済が行われると団体信用生命保険が適応されない?
ピンチを救ってくれる団体信用生命保険ですが、代位弁済が行われると、適応されません。
では、代位弁済とは何なのでしょうか。
住宅ローンを3ヶ月以上滞納した状態になると、住宅ローンの返済の窓口が金融機関から保証会社へとかわり、このことを代位弁済と言います。
代位弁済は債務者に代わって保証会社が金融機関へ債務の弁済をすることを指します。
そして、この代位弁済が行われたからといって、返済額が減少するわけでもなく、返済する相手が代わっただけです。
そのため、勘違いしないようにしましょう。
また、代位弁済の状態になると、加入していた団体信用生命保険の契約が解約となり、もしもローンの契約者が返済できないような状態になっても、適応できません。
これはかなり困りますよね。
こういったことにならないためにも、住宅ローンを滞納する前の対策がかなり重要と言えるでしょう。
住宅ローンを滞納しそうでお困りの方はいませんか。
そのような方はぜひ私たちにご相談ください。
お客様にあった様々な解決策をご提示できます。
ご連絡をお待ちしております。
□まとめ
今回は住宅ローンの返済者が死亡したらどうなるのかについてご紹介しました。
住宅ローンなどの借金も基本的には相続の対象で、相続人が払い続ける必要がありますが、団体信用生命保険に加入していれば、支払う必要はありません。
しかし、ローンを滞納し続けると解約になるので注意が必要です。