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お役立ちコラム

住宅ローンを滞納するとどうなる?詳しく解説します!

「もし、住宅ローンを滞納してしまうと、どうなるのだろう」
「住宅ローンを支払えなくなったら、何をすべき?」

皆さんの中にも、住宅ローンでお困りの方がいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、住宅ローンを滞納するとどうなるのか、そして支払えなくなったときにすべきことについて解説します。

□住宅ローンを滞納するとどうなるのか

皆さんも、一度は住宅ローンを滞納してしまうとどうなるのか考えたことがあるのではないでしょうか。

急に多額のお金が必要になったり、病気によって収入が減ったり、今後の人生で何が起こるかは誰にも分かりませんよね。
もし、上記のようなことになってしまうと、住宅ローンを滞納してしまう可能性があるでしょう。
実際に、現在住宅ローンでお困りの方もいらっしゃるかもしれません。

では、住宅ローンを滞納してしまうとどうなるのか、例を挙げてみます。

*マイホームの差し押さえ

住宅ローンを滞納してしまうと、マイホームが差し押さえられ、売却される可能性があります。

住宅ローンを組むときには、抵当権が設定されています。
抵当権とは、返済ができなくなった場合に、お金の代わりとなる家や土地を差し押さえられる権利のことです。
つまり、住宅ローンを滞納してしまうと、マイホームを差し押さえられてしまうことになるでしょう。

とはいっても、毎月の返済を一度だけ行わなかっただけでは、実行されません。
一般的には、3カ月以上支払いが行われなかった場合に、差し押さえられる可能性が高いと言われています。

それは、債権者が期限の利益を失ったとみなされるからです。
具体的な期限は、契約書に条件として定められていることが多いので、一度確認してみると良いでしょう。

また、差し押さえは、いきなり行われるのではなく、債権者から督促状が送られてきます。
ここで、長期間滞納してしまうと、最終的には一括返済を求められることになります。
しかし、月々の返済が難しい状況で、一括返済は不可能に近いでしょう。
そして、住宅ローンを強制解約となり、保証会社が残額を肩代わりすることになります。
これらの流れで差し押さえが保証会社によって行われる運びとなります。

*銀行との取引に支障が出る

やはり、住宅ローンを滞納してしまうと、銀行との信用に影響を及ぼし取引に支障が出る可能性があります。
例えば、銀行口座の凍結だったり、カードローンの解約だったりが行われるでしょう。

特に、銀行口座の凍結は、よくあるケースの1つになります。
その目的は、住宅ローンの残債と銀行口座の預金を相殺するためです。

銀行口座との取引に支障が出るのは、マイホームの差し押さえと同様に、期限の利益を失ったとみなされてからです。
しかし、保証会社が肩代わりする手続きが終わるまで1~2カ月ほど猶予があることも珍しくありません。

とはいっても、後々銀行との取引に支障が出ることになるでしょう。
そうなると、住宅ローンの支払いだけでなく、公共料金の支払いができなくなる可能性もでてきます。

*ブラックリストにのってしまう

皆さんも「ブラックリスト」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。

ブラックリストにのってしまうと、金融面であらゆる不利益が生じてしまいます。
クレジットカードが途中解約される場合や、新規のローン申し込みにも大きく影響します。

ブラックリストに載るタイミングは、滞納が3か月を超えたとき、保証会社による肩代わりが行われたときです。
一度、ブラックリストにのってしまうと、5年ほど保存され、その期間は金融面であらゆる不利益が生じてしまうでしょう。

□住宅ローンを支払えなくなったときにすべきこと

住宅ローンを滞納するとどうなるのかお分かりいただけたと思います。
やはり、住宅ローンを滞納してしまっても、マイホームの差し押さえにより、引っ越しはしたくないですよね。

では、もし住宅ローンを支払えなくなったときは、何をすべきなのでしょうか。

実は、住宅ローンが支払えなくなっても早期の段階では、「金融機関に相談」「弁護士に相談」「リースバック」「親子親族間売買」「住宅ローン借り換え」など様々な対策が考えられます。

しかし、上記のように候補がたくさんある一方で、相談先によって選択肢が絞られてしまうので注意が必要でしょう。

例えば、不動産会社に相談すると任意売却やリースバック、弁護士に相談すると破産という選択肢になりがちです。
なぜなら、それぞれの相談先の得意分野であり、収益が発生する選択肢だからです。
そうすると、本当に最適な選択肢なのか、分からなくなるでしょう。

これらのことから、自分で相談先を決めるのではなく、まずは第三者からの提案を受けるために「あなたの街の相談窓口」に相談してみてください。
その後、状況に合わせて、不動産会社や弁護士に相談することをおすすめします。

□まとめ

皆さんの中にも、住宅ローンで困っている方がいらっしゃると思います。
ローンの支払いが滞納し始めた早期の段階では、様々な選択肢があり、今回解説したマイホームの差し押さえやブラックリストにのることを避けられます。

まずは、自分で焦って判断するのではなく、第三者からの提案を参考にしてみてください。


この記事を監修した人

監修者 西上正道 株式会社JKAS
代表取締役
西上正通
大阪府堺市出身。大学卒業後不動産会社に就職。それから25年間不動産業界に携わりこの業界の光と闇をたくさん見てきた。中には悪質な不動産業者からの詐欺まがいの営業行為により、幸せになるために購入したはずの不動産が、一転、不幸に転落させる事になるような事例の相談を数多く受ける。
そういった不動産業界の悪質さを肌で感じながら、この業界の変革無くして幸せな家族は増えないことを痛感する。
現在は「株式会社JKAS」代表取締役として、住生活で困っている人向けに支援サービス窓口の運営をしている。顧客ファーストで取り組んでいる各相談窓口は、NHKクローズアップ現代・朝日新聞・ABEMAPrimeに取材されるなど、マスコミからの注目も集めている。
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