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お役立ちコラム

住宅ローン返済中に任意整理をしたらどのような影響が出る?

住宅ローンの返済でお困りの方に知っていただきたいのが任意整理についてです。
任意整理を活用することで、住宅ローンの支払いの負担を減らせます。
そこで今回は、任意整理や家族への影響についてご紹介いたします。
住宅ローンの返済でお困りの方はぜひご一読ください。

□任意整理とは?

任意整理とは、貸金業者と交渉して債務額を減らしたり月々の返済額を減らしたりすることで、現在の支払いの負担を軽減する手続きのことです。

弁護士などの代理人と依頼者で、毎月支払いできる金額について協議を行い、業者と和解交渉をしていきます。
自己破産や個人再生とは違い、裁判所を通す手続きではありません。

任意整理は、利息制限法の利率で計算し直した負債額について、貸金業者と利息のカットや分割回数などを交渉し、返済計画を話し合いで決めていきます。

任意整理手続きで減額できるのは、利息制限法で定められた利率より高い利息の借金です。
利息制限法で定められた利率は、借入額が10万円以上100万円未満の場合18パーセントです。
これより低い金利の借金は減額できないので注意しましょう。

しかし、今後支払う予定の返済金の利息をカットできることや、分割回数を増やし毎月の返済額を減らせることはメリットと言えます。
どれくらい減額できるのかは、借入期間や取引の推移、利息の変化、途中完済の有無、取引履歴の開示状況などを考慮して決まります。

□住宅ローン返済中に任意整理したらどうなる?

住宅ローンを返済しながら任意整理をするとどうなるのでしょうか。

任意整理では、影響を及ぼしたくない借金を避けられることが大きな特徴です。
一般的には、住宅ローンや奨学金、ローン支払い中の車などは任意整理の手続きから外して行えます。

つまり、任意整理をするものはクレジットカードや銀行のカードローンなどでしょう。
これらの返済額を下げることで住宅ローンの返済を楽にできることがポイントです。

例えば、A銀行で組んだ住宅ローンを返済しつつ、Bから70万円、Cから50万円、Dから100万円、Eから30万円借りているとします。
B、C、D、Eの返済額が月に10万円だとすると、毎月の返済額は住宅ローンと10万円です。
これを毎月続けていくことは厳しいのではないでしょうか。

そこで、A銀行の住宅ローン以外のB、C、D、Eの借金である計250万円を任意整理します。
そうすることでこれらの利息の支払いがなくなり、元金である250万円のみを60回払いで返済することになります。
計算上、毎月4万2000円を5年間支払えば、これらの借金を完済できます。

任意整理を行うことでローン以外の返済額が5万8000円浮きました。
これらの浮いたお金を住宅ローンの返済へと充てられるため、かつては厳しかった住宅ローンの返済も楽になるでしょう。

つまり任意整理は住宅ローンの味方になります。
これを活用することで、住宅を手放す必要もなくなるでしょう。

□任意整理した時に家族へ影響はある?

任意整理をするとなると、家族への影響が心配な方もいらっしゃるでしょう。
そこで、任意整理をした場合の家族への影響について解説します。

*任意整理をしても家族には請求は来ない

まず、「任意整理をすると家族に請求がきてしまうのではないか」という疑問についてご説明いたします。

任意整理したからといって、必ずしも配偶者やパートナーの方、ご両親、お子様などの家族に請求が来るわけではありません。
お金を借りる契約は、債権者と債務者の間でのものです。
そのため、家族であっても他者が責任を負うことは原則としてありません。

しかし、これには例外もあります。
それは、家族が借金の保証人になっている場合です。
この場合は、家族が借金の返済を保証する義務があります。
そのため、借金を任意整理することで保証人として支払いを請求されることがあります。

家族が保証人となっている場合、家族が保証人となっていない借金のみを任意整理の対象とすることで家族に請求は来ません。
任意整理では債権者を選べるので、家族に迷惑をかけたくない方はこのような対応を行いましょう。

*任意整理をしても家族の信用情報に影響はない

任意整理をすると、信用情報機関が保有する信用情報に記載されるため、クレジットカードやローンの審査が通りにくくなります。
しかし、これはあくまで個人の問題であるため、家族の信用情報に悪影響は起こりません。

配偶者の方でも、これまで通りローンを組んだりクレジットカードを作ったりできます。
そのため、もし任意整理をした後にクレジットカードが必要な事情ができた場合は、配偶者の家族カードを作成する方法もあります。

このように家族に影響を与えることなく、任意整理はできます。

□まとめ

今回は、任意整理についてご紹介いたしました。
早めにこの対応を行うことで、住宅ローンの支払いの負担を軽くできます。
住宅ローン返済支援エージェントはお客様の事情に合わせて最適な解決策を導き出します。
お困りの方はぜひ一度ご相談ください。


この記事を監修した人

監修者 西上正道 株式会社JKAS
代表取締役
西上正通
大阪府堺市出身。大学卒業後不動産会社に就職。それから25年間不動産業界に携わりこの業界の光と闇をたくさん見てきた。中には悪質な不動産業者からの詐欺まがいの営業行為により、幸せになるために購入したはずの不動産が、一転、不幸に転落させる事になるような事例の相談を数多く受ける。
そういった不動産業界の悪質さを肌で感じながら、この業界の変革無くして幸せな家族は増えないことを痛感する。
現在は「株式会社JKAS」代表取締役として、住生活で困っている人向けに支援サービス窓口の運営をしている。顧客ファーストで取り組んでいる各相談窓口は、NHKクローズアップ現代・朝日新聞・ABEMAPrimeに取材されるなど、マスコミからの注目も集めている。
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