「借金が膨らんできた」「住宅ローンの返済を滞らせてしまった」
このような方はいらっしゃいませんか。
様々な理由で借金は生活を圧迫してしまうでしょう。
そんな方へ、今回は個人再生について、また個人再生後の住宅ローンはどうなるかについて解説します。
ぜひお役立てください。
目次
□個人再生とは?
借金返済の継続が難しくなってきた方はいらっしゃいませんか。
突然の怪我や病気、社会情勢による急な解雇などもあり得ますよね。
予期しない出来事によって借金問題がどんどん膨らんでいく可能性は誰にでもあります。
主に借金問題を解決するための債務整理方法には、任意整理、自己破産、個人再生などがあるでしょう。
ここではその中の個人再生について解説します。
個人再生とは、民事再生法に沿って裁判所に返済不能を申し立て、借金を5分の1から10分の1程度に減額する方法です。
また、原則3年、最長で5年で返済するという決まりです。
どのような人が利用しているか疑問に思いますよね。
日本弁護士連合会の調査によると、持ち家などの財産があり、一定の収入がある、そして借金が比較的大きいような人が傾向としてあるようです。
しかし、個人再生にはメリットとデメリットがあります。
個人再生のメリットは、以下の5つが挙げられます。
・原則的にマイホームに住み続けられる
・条件によっては借金の元金を大幅に減額できる
・借金の理由が不問
・資格や職業の制限がない
・ローンが終わっていれば車も残せる
そして、デメリットも紹介します。
・ブラックリストに載ってしまう
・返済を継続する必要がある
・全ての債務が対象となる
・手続きが複雑で費用と時間を要する
・官報に掲載されてしまう
メリットとデメリットを両方しっかりと考慮する必要があるでしょう。
□個人再生を利用すると住宅ローンが組めなくなる?
個人再生をすると、ブラックリストに載ってしまうことがデメリットとしてありましたよね。
ブラックリスト状態になると、今後のローンの審査に大きく影響してくるでしょう。
もしご自身が住宅ローンを新規で申し込んだら、銀行などの金融機関は信用情報機関というところに情報を照会します。
その際に個人再生をした履歴があると不利に働くでしょう。
信用情報機関に事故情報が掲載される期間は5〜7年間ほどです。
その期間は新規で住宅ローンを組めない可能性が非常に高いでしょう。
そしてここで、ローンを返済中の住宅はどうなるか疑問に思われるかもしれません。
その際に利用できる住宅ローン特則という制度を紹介します。
個人再生には住宅ローン特則という、住宅ローンを返済中のマイホームを残せる制度があります。
ここで注意が必要なことが、住宅ローン特則はあくまで住宅ローンを現在進行形で返済中の場合のみです。
完済している場合は、住宅ローン特則を利用できないでしょう。
個人再生の住宅ローン特則とは、住宅ローンなどの住宅資金貸付債権は従来通り(またはリスケジュールして)返済を継続することにより、住宅やマンションを処分されないようにしつつ、住宅ローン以外の借金を減額、または分割支払いにできる制度です。
簡単にいうと、住宅ローンの返済をし続けることで、マイホームに住みながら他の借金を整理できるのです。
ただし、それには以下の条件があるでしょう。
・個人再生の要件を満たしている
・住宅ローンとしての借り入れであること
・所有者が本人であり、本人の居住用の建物であること
・床面積の2分の1以上が居住用であること
・不動産に住宅ローン以外の抵当権がついていないこと
・保証会社による代位弁済後、6ヶ月未満であること
□早く住宅ローンを組むためには?
先ほど、個人再生をすると新規で住宅ローンを組むのが難しくなると解説しましたよね。
信用情報に個人再生などの事故情報が掲載されている期間は5〜7年でした。
人によっては5年以内にマイホームを持ちたいという希望がある方も多くいらっしゃるでしょう。
ここでは個人再生後にできるだけ早く住宅ローンを組むためのポイントを紹介します。
*不要な借金をなくすこと
1つ目のポイントは、借金をした理由を明確にして借金をしないような生活を実現させることです。
もし、不必要なところに浪費をしてしまうのであれば、お金の使い方を変えなければいけません。
家計簿をつけることをおすすめします。
*安定収入を得ること
安定収入を得ることも審査を受ける上で非常に重要です。
個人事業主よりも安定した収入が得られる仕事に就いている方が、有利でしょう。
*計画を立てて頭金を用意すること
信用を得るためにも十分な頭金は大切です。
すぐに貯められるものではないため、計画的に貯金をしましょう。
個人再生や借金に関することを個人で解決するのは非常に困難に感じるでしょう。
そこで専門家の出番です。
個人再生について悩んでいる場合は、まず住宅ローン返済支援エージェントに相談することをおすすめします。
□まとめ
今回は、借金問題の解決策の一つである個人再生について詳しく解説しました。
個人再生後に住宅ローンを組みたい場合は本記事で紹介したポイントを押さえることが大切です。
ただでさえ複雑な個人再生に関しては、まず住宅ローン返済支援エージェントに相談して正しいアドバイスを得ることをおすすめします。
監修者情報
一般社団法人 住宅ローンに困ったときのあなたの街の相談窓口
代表 西上 正通
・所在地
〒542-0081
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私もかつては住宅ローンの支払いが滞り辛い経験をした一人です。ですが今では自己破産もせず、家も手放さず、家族と幸せに暮らしています。
あの時、私自身が乗り越えた経験、またその後の膨大な数のご相談から得た知識を最大限に活かし、あの頃の私と同じように今悩まれている方々のお役に立てれば、との想いでJKASを立ち上げました。
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