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お役立ちコラム

住宅ローンの返済は待ってもらうことは可能?対処方法を紹介します!

「住宅ローンの返済を待ってもらうことは可能なのだろうか」
このような疑問をお持ちの方はいらっしゃいませんか。
返済は家計の大きな負担であり、返済が難しくなった場合の対処方法が気になりますよね。
そこで今回は、住宅ローンの返済が困難になった場合の対処法について解説するので、ぜひ参考にしてください。

□銀行は返済を待ってくれない!

「今は生活が苦しいので、ローンの返済を待ってほしい」と希望される方もいらっしゃるのではないでしょうか。
銀行に相談すれば返済を先延ばしにしてもらえると思われがちですが、原則としてそれは不可能です。

ただし、リスケしてもらうことは可能です。
リスケとは、一定期間のみ利息の支払いだけにしたり、返済年数を増やして月々の返済額を減らしたりすることです。
リスケをしてもらえれば1回の返済額が減少するため、救われたような気分になるかもしれません。
しかし「毎月の赤字」を「返済額の減少」で賄えていない場合は、いずれ返済できなくなるのを先伸ばししているに過ぎないので、毎月の家計の把握をきちんと行うことが重要です。

□滞納すると何が起こる?

住宅ローンを滞納することで発生する悪影響は、主に2つあります。
以下で紹介するので、ぜひ頭に入れておきましょう。

1つは遅延損害金が発生することです。

住宅ローンは毎月支払う必要がありますが、1度でも遅れると金融機関から遅延損害金を請求されます。
その請求額は「元金×遅延損害金利息÷365日×遅延日数」で求められ、遅延損害利息は約15パーセントとなるように定められています。
毎月の支払額が10万円で、そのうち元金が8万円の住宅ローンを20日滞納した場合を考えてみましょう。
この場合、遅延損害金は「8万円×15パーセント÷365日×20日」で、約658円となります。

金額自体はそれほど高くない場合が多いですが、それでも無駄な出費は避けた方が良いですよね。
また金融機関からすぐに滞納の連絡が来ないため、支払いをうっかり忘れてしまうことがないように注意する必要があります。

もう1つはブラックリストに載る可能性があることです。

数回程度の遅延であれば、早く適切な対応をとることで大きな問題になることはありません。
しかし、何回も遅延していると悪質とみなされ、信用情報機関のブラックリストに載る場合があります。

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□住宅ローンが払えなくなった場合の対処法を紹介します!

住宅ローンが払えなくなった場合の対処法はいくつかあります。
ここでは2つの方法を説明するのでお役立てください。

1つ目は住宅ローンの返済条件を見直すことです。
ローンが払えないことを金融機関に相談すると、返済計画の変更や返済期間の延長、返済額の減額などをしてくれる場合があります。

最近では、新型コロナウイルスの影響によって返済が難しい方が増えているため、多くの金融機関が相談窓口を設置しています。
また、それらの機関の事業を監督する金融庁は条件変更を柔軟に受け入れるよう要請しているため、以前よりも融通を利かせてくれる可能性が高くなっています。
ただし返済計画の変更で毎月の返済額は減らせますが、ローンの全体額が減るわけではないことを頭に入れておきましょう。

2つ目はリースバックを活用することです。
リースバックは、自宅を売って現金化することで同じ住宅に住み続けられるサービスです。
住み慣れた自宅で過ごしながら、資金を調達できるのがこの対処法のメリットです。

リースバックの中には、一定の条件下で売却した住宅を買い戻せる権利が付いているものがあります。
この権利が発生する期間内であれば、その住宅を第三者へ転売できなくなるため、決められた期限内に買い戻すことで再び住宅が自分のものになります。

上記以外にも対処法はありますが、ローンを返済しない状態が続いてしまうと選択肢がどんどん狭まります。
返済が困難になった場合は、できるだけ早く相談するようにしましょう。

最後に1点だけ、注意点があります。
ローンの返済に困った場合は、金融機関や不動産会社に直接相談するのではなく、まずは「あなたの街の相談窓口」に相談することをおすすめします。
その理由は、相談先によって対策の選択肢が決まってしまう場合があるからです。

もし不動産会社に相談した場合は「任意売却」、弁護士に相談した場合は「破産」の選択に絞られる可能性が高いでしょう。
これは、その選択肢が相談先の得意とする分野であり、収益を発生させられるものだからです。
一方で街の相談窓口は、相談者の希望や状況に沿って総合的な観点から対処法を提案してくれる可能性が高いです。

□まとめ

今回は住宅ローンの返済が難しくなった場合の対処法について詳しく説明しました。
返済が困難になった場合の対処法はいくつかありますが、直接金融会社や不動産会社に相談することはおすすめしません。
返済にお困りの際は、総合的に対処法を考えられる住宅ローン返済支援エージェントをご利用ください。


この記事を監修した人

監修者 西上正道 株式会社JKAS
代表取締役
西上正通
大阪府堺市出身。大学卒業後不動産会社に就職。それから25年間不動産業界に携わりこの業界の光と闇をたくさん見てきた。中には悪質な不動産業者からの詐欺まがいの営業行為により、幸せになるために購入したはずの不動産が、一転、不幸に転落させる事になるような事例の相談を数多く受ける。
そういった不動産業界の悪質さを肌で感じながら、この業界の変革無くして幸せな家族は増えないことを痛感する。
現在は「株式会社JKAS」代表取締役として、住生活で困っている人向けに支援サービス窓口の運営をしている。顧客ファーストで取り組んでいる各相談窓口は、NHKクローズアップ現代・朝日新聞・ABEMAPrimeに取材されるなど、マスコミからの注目も集めている。
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