老後に住宅ローンを支払うのが大変になっていく方は多いのではないでしょうか。
老後で住宅ローンの支払いがきつくなった時の対処方法や、事前に防ぐための方法を知っておくことが重要です。
今回は、老後に住宅ローンが支払えなくなる原因や支払いがきつくなった時にやってはいけないことについて解説します。
目次
□老後に住宅ローンが支払えなくなる原因について
そもそもどうして老後に住宅ローンが支払えなくなってしまうのでしょうか。
今回は、よくある原因を3つ紹介します。
*収入源が年金受給と退職金だけ
長年勤め上げた会社を定年で退職したとしても、はじめに想定していたより退職金がもらえない場合もあります。
また、支給される年金も限られてしまいます。
そのため、収入源がどうしても減ってしまうことが多いです。
収入源が少ないと、住宅ローンを支払うことがどうしても難しくなってしまうでしょう。
*現役時代に十分貯金できなかった
現役時代に十分な貯金できず、老後に住宅ローンが支払えなくなってしまうことがあります。
現役時代は、子育てにかかる負担も大きいです。
そのため、老後に向けて貯蓄する必要があることは理解していても、貯金できない場合があります。
*医療費の負担が大きい
高齢になればなるほど、病気のリスクは高くなってしまいます。
公的な医療保険があったとしても、治療費や入院費がかかってしまえば、日々の生活費を圧迫してしまうでしょう。
医療費の負担が大きくなることで、老後に住宅ローンを支払えなくなる方は多くいらっしゃいます。
□破綻を防ぐためにやるべきことについて
老後に住宅ローンを支払えなくなる理由について解説しましたが、こういった事態を防ぐためには、あらかじめ対策しておくことが重要です。
今回は、2つのポイントを紹介します。
1つ目のポイントとしては、住宅ローンの残債をしっかりと把握することが挙げられます。
定年後は、現役時代と比較するとどうしても収入が減ってしまうので、同じ感覚でお金を使ってしまえば、老後破綻に近づいてしまうでしょう。
実際、退職後も現役時代と同じような生活を崩さず、いつの間にか残高が減っていたというケースは多くあります。
定年後も住宅ローンの支払いが続く場合は、どのタイミングでどれほど残高があるのかしっかりと把握し、資金計画を定期的に行うことが重要です。
資金計画をしっかりと行っておけば、上記のような事態にならずに済むでしょう。
2つ目のポイントとしては、金利によっては借り換えも検討することが挙げられます。
近年の金利は、かつてない低水準で推移していることはご存知でしょうか。
既存の住宅ローンを借りれば、総支払額を下げられるケースもあります。
しかし、ローンの借入は、現在のローンの支払いを完済した上で、新たにローン契約を結びます。
数十万円から、100万円程度手数料や諸経費がかかることは覚えておく必要があります。
手数料や諸経費を支払った上で、どれほど住宅ローンの支払いにかかる負担を減らせるのかしっかりと計算してから借り換えを検討しましょう。
□老後で住宅ローンの支払いがきつくなった時にやってはいけないことについて
どうしても住宅ローンの支払いがきつくなった時に、自分で解決しようと考える方は多いと思います。
しかし、その際にやってはいけないことがいくつかあるので解説します。
はじめに、不動産会社や弁護士に相談することは避けた方が良いでしょう。
住宅ローンが支払えなくなった時に、公的な機関からアドバイスをもらおうとする方は多いです。
しかし、紹介したような機関に相談すると、相談した時点で解決策が決まってしまうというデメリットがあります。
例えば、不動産会社であれば任意売却が勧められ、弁護士であれば債務整理や個人再生を勧められる可能性が高いでしょう。
理由は、それぞれの相談先の得意分野に沿って、お客様にアドバイスするからです。
しかし、そういった機関のアドバイスよりも、お客様にあった方法があるかもしれません。
そのため、まずは総合的に判断して、最適なアドバイスができる相談窓口を利用することをおすすめします。
また、他からお金を借りることも避けるべきです。
特に、消費者金融からお金を借りることは絶対に避けた方が良いでしょう。
どうしても住宅ローンが支払えなくなった場合に、任意売却を検討される場合があるかもしれません。
その際、複数の債権者がいると、債権者の調整が難航してしまいます。
今の銀行以外に債権者が増えることで、問題をより複雑にしてしまうでしょう。
□まとめ
老後に住宅ローンが支払えなくなり、破綻してしまうことは避けたいですよね。
住宅ローンが支払えなくなる原因を理解しておくことで、事前に対処できるかもしれません。
老後で住宅ローンを支払うことに不安を感じている方は、本記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。
何かわからないことがあれば、気軽にご相談ください。