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お役立ちコラム

任意整理後でも住宅ローンの審査に通るのか解説!

様々な家庭の事情により、住宅ローンを組みたいタイミングが訪れることがあるでしょう。
しかし、任意整理してしまうと、ローンに通るのか不安でしょう。
今回は、住宅ローンの審査の行程や審査基準、そして債務整理した後に住宅ローンの審査に通るのかを紹介します。

□住宅ローンの審査はどのように行われる?

では、最初に住宅ローンはどのような手順で行われるのか詳しく紹介します。

契約したいローンを見つけた際は、申し込みをしますよね。
申し込みをすると、最初に事前審査が行われます。
事前審査では、申し込みをした人の勤務先や勤続年数、年収を申し込み用紙に記入して提出します。
同時に源泉徴収票など収入を証明するような資料を提出する必要があります。

この段階で大切なポイントは、年収の何パーセントが住宅ローンの返済に充てられ、それがどれくらいの基準を達成しているかです。
この事前審査は遅くても1週間以内で、結果が分かります。

事前審査を通過した次は本審査が行われます。
本審査でも申し込みをした本人の返済能力が見られますが、基本的に事前審査に通過した場合は、本審査にも通過する可能性が高いでしょう。

□一般的な住宅ローンの審査基準とは?

では、一般的な住宅ローンの審査基準はどのような点にあるのでしょうか。
さらに詳しく解説します。
仮審査では、主に返済負担率、借り入れ状況や信用情報などの情報が精査されます。
この際、過去の返済に遅延していないかが重要です。

本審査は仮審査よりも厳しく返済能力を調査します。
勤務先の勤務形態から、収入の安定性、そして完済時にはどれくらいの年齢になっているかを含めて審査します。
これらの審査は早期に終わると2週間、長い場合は1か月かかる傾向があります。

□任意整理後に住宅ローンを契約する際の注意点

1度任意整理すると、一定期間は事故情報が信用情報機関に登録されます。
そうなると、住宅ローンは債務整理の有無に関係なく審査が厳しくなります。

しかし、一生解除されないかと言われるとそうではありません。
ブラックリストは一定期間を過ぎると解除されるので、住宅ローンを組めるようになるでしょう。
ブラックリストの解除に幅があるのは、任意整理から債務のすべてを免除できる自己破産まで、様々な債務整理が存在するからです。

では、ブラックリストから情報が消えると、住宅ローンは通るようになるのでしょうか。
結論から言うと、通らない可能性もあります。
理由は、数千万円に上るローンはもともと審査の基準が厳しく、ブラックリストの情報が無くなっても基準が緩くなるわけでは無いからです。

例えば、前項で紹介したように、ローン契約の際の審査は職業や勤務先、収入などがありますよね。
それらが基準を満たしていない場合は契約できないでしょう。
以上の情報を踏まえた上で、新たに契約する際の注意点を紹介します。

1つ目は、信用情報を確認することです。
先ほども解説したように、ブラックリストの期間には幅があります。
自分の信用情報から事故情報が無くなっているかを知るためには、信用情報の開示請求を行うと良いでしょう。
信用情報を取り扱っている会社はCIC、JICC、KSCなどいくつもあり、機関によって料金も異なります。

しかし、これらの機関は相互に信用情報を連携しています。
それゆえ、全部ではなく1つの機関だけを情報開示すると良いでしょう。
CICとJICCは従来の郵送と窓口対応に加えて、インターネット上での開示も可能です。
しかし、KSCは郵送しか利用できず、情報が変わらないのでインターネット上で利用できる会社を選ぶのが楽でしょう。

また、開示を請求する際は本人確認が可能な資料が必要です。
仮にローンの審査に落ちると、半年ほどローンの審査に通らなかったという情報が載るでしょう。
ブラックリスト入りしている際は、労力が無駄にならないように、あらかじめ調べておくことをおすすめします。

2つ目は、任意整理した金融機関からは借りられない可能性が高いことです。
信用機関に掲載されている情報は一定期間で消えると説明しましたが、基本的に金融機関では過去の情報を残しています。
そのため、過去に任意整理した金融機関で、再度ローンを契約するのは非常に難しいので、新しくローンを組みたい場合は任意整理の対象にならなかった金融機関を選びましょう。

以上のように、任意整理をしているとブラックリスト入りして一定期間ローンを組めないだけでなく、登録情報が無くなった後も選べる金融機関に制限がかかってしまいます。
そのため、任意整理を検討している方は、安易に実行しないことが大切です。
早期で対応できると任意整理以外の対処法も残されています。

住宅ローン返済支援エージェントでは、皆様の状況に合った解決策を提案しますので、お困りの際はお気軽にお問い合わせください。

□まとめ

今回は、住宅ローンの審査の行程や審査基準、任意整理をした後に住宅ローンを組む際の注意点を紹介しました。
任意整理するときは、将来起こりうるリスクを考慮して実行することが大切ですね。


この記事を監修した人

監修者 西上正道 株式会社JKAS
代表取締役
西上正通
大阪府堺市出身。大学卒業後不動産会社に就職。それから25年間不動産業界に携わりこの業界の光と闇をたくさん見てきた。中には悪質な不動産業者からの詐欺まがいの営業行為により、幸せになるために購入したはずの不動産が、一転、不幸に転落させる事になるような事例の相談を数多く受ける。
そういった不動産業界の悪質さを肌で感じながら、この業界の変革無くして幸せな家族は増えないことを痛感する。
現在は「株式会社JKAS」代表取締役として、住生活で困っている人向けに支援サービス窓口の運営をしている。顧客ファーストで取り組んでいる各相談窓口は、NHKクローズアップ現代・朝日新聞・ABEMAPrimeに取材されるなど、マスコミからの注目も集めている。
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