住宅ローンが苦しいときの対処法5選と後悔を乗り超えた実話を紹介
「住宅ローンの返済が苦しいときはどうしたらいい?」
「住宅ローンを滞納してしまった人はどうやって解決した?」
住宅ローンの返済が苦しいときには、上記のような疑問が出てきます。
住宅ローンは額も大きく、返済が苦しくなると不安です。
しかし、住宅ローンの返済が苦しくても、すぐに行動すれば対処法はあります。
本記事では、住宅ローンが苦しいときの対処法や相談先、住宅ローンを滞納するとどうなるのかを解説します。
最後には、実際に住宅ローン地獄を乗り越えた方の実話も紹介したしますので、現状を打破するヒントになるため、ぜひ最後までご覧ください。
目次
住宅ローンで生活が苦しい時に見直すこと
住宅ローンは支出の中でも大きな割合を占めるため、家計への負担が大きいです。
そのため、住宅ローンの支払いで生活が苦しくなるケースも珍しくありません。
住宅ローンの支払いが苦しくなったら、まずは他の支出を見直しましょう。他の支出を改善すると、住宅ローンへお金を回せる場合があります。
見直すべき項目は下記2つです。
- 固定費を見直す
- 生活レベルを下げる
固定費を見直す
固定費とは、家賃や水道光熱費などの毎月一定額で発生する費用です。
固定費を改善できれば、毎月住宅ローンへ回せるお金が増えます。主に見直すべき固定費は、下記の4つです。
- 保険代
- 通信費
- 車やバイクのローン
- 水道光熱費
保険は年齢やライフスタイルの変化による不安から、必要以上に加入しているケースがあります。
本当に必要な保険なのか、もっと安い保険はないのかを確認しましょう。
通信費は、今やどの家庭にも必要な固定費です。
Wi-Fiや携帯キャリアの料金は、目まぐるしく変化しています。
長らく通信費を見直していない場合は、格段に安くなる可能性が高いです。
車やバイクのローンも家計を圧迫する要因の一つです。
本当に必要な出費なのか、ローンの借り換えはできないかを検討しましょう。
水道光熱費は会社によって大きく料金が変わります。
通信費とセットで安くなるプランもあるため、見直してみましょう。
生活レベルを下げる
家庭の生活レベルも見直してみましょう。
生活レベルとは、収入に対して適切な支出になっているかを測る指標で、生活レベルを下げると家計に余裕が生まれます。
食費や家具家電の購入などの変動費を安くすると、生活レベルを下げられます。具体的には外食を減らして自炊をする、ブランドものではなくより安い代替品を使うなどです。
生活レベルは一度上げると、後で下げるのは難しいです。
しかし、見直すことで家計に大きな改善が見られます。
住宅ローンの返済が苦しい場合は、生活レベルを見直してみましょう。
住宅ローンを借りすぎて苦しい!後悔したときの対処法5選
家計の見直しでも改善せず、本格的に住宅ローンの返済が苦しいと後悔したら、金融機関や不動産会社との交渉が必要です。少々手間がかかりますが、生活を楽にするために行動を起こしましょう。
住宅ローンの返済が苦しくなったときの対処法と相談先は、下記の通りです。
対処法 | 相談先 |
住宅ローンの返済条件を変更する | 金融機関 |
住宅ローンを借り換える | 金融機関 |
マイホーム借り上げ制度を使う | 一般社団法人「移住・住みかえ支援機構」 |
任意売却する | 不動産会社・弁護士など |
債務整理する | 市役所の相談窓口・弁護士など |
住宅ローンの返済条件を変更する
相談すると、返済期条件の変更(リスケ)に応じてくれるケースがあります。
相談できる主な内容は下記の項目です。
- 返済期間を延長する
- 一定期間、返済額を減額する
- ボーナス払いを中止・減額する
- 一定期間、返済の猶予をもらう
リスケができると返済が楽になりますが、必ず応じてもらえるわけではありません。
相談が遅れるほど状況が厳しくなり、リスケに応じてもらえる可能性は低くなります。
住宅ローンの返済が苦しいと感じたら、早めに金融機関へ相談しましょう。
住宅ローンを借り換える
リスケに応じてもらえなかった場合は、住宅ローンの借り換えで返済を楽にする方法もあります。ただし、借り換えにも費用がかかったり、手続きが複雑だったりするため、慎重に内容を確認しながら進めましょう。
各金融機関の公式サイトで、借り換えのシミュレーションができます。
このようなサービスを使い、よりよい契約内容にしましょう。
マイホーム借り上げ制度を使う
マイホーム借り上げ制度とは、50歳以上の方が所有しているマイホームを借り上げ、安定した家賃収入を得られる公的制度です。一般社団法人「移住・住みかえ支援機構(JTI)」が実施している制度で、マイホームの所有者がJTIへ家を貸し出し、JTIが入居希望者へ家を提供します。
特徴として、空室でも家賃収入が保証されます。
通常、空室だと家賃は発生しません。
しかし、マイホーム借り上げ制度ではJTIが家を借り上げているため、空室中も家賃収入が入ります。
ただし、50歳以上という制限があったり、借り上げられた家には住めなかったりします。
家賃収入が入れば住宅ローンの返済に回せるため、制度を使える方は検討してみましょう。
任意売却する
任意売却は、住宅ローンが残っていても家を売却できる方法です。通常、住宅ローンが残っている状態では家を売却できません。
しかし、金融機関の合意を得て、特別に「任意売却」という形で家を売却する方法があります。
任意売却ができれば、家の売却金額を住宅ローンの返済に回せます。
完済はできませんが、住宅ローン残額の大部分を返済可能です。
ただし、任意売却には金融機関や連帯保証人の同意が必要で、必ずできるわけではありません。
債務整理する
債務整理は自己破産とも呼ばれ、地方裁判所に申し立てを行い、債務をゼロにする制度です。債務がなくなるため、住宅ローンの返済から解放されます。
しかし、債務整理をすると官報に住所や氏名が載ったり、手続きから5年〜10年はクレジットカードが作れなかったりします。
デメリットが大きいため、債務整理はどうしても返済のめどが立たない場合の最終手段です。
債務整理を検討するときは、一度市役所の相談窓口や弁護士に相談しましょう。
住宅ローンが苦しいときの相談先4カ所
住宅ローンの返済が苦しいときは、一人で抱え込まずに相談しましょう。時間が経つに連れて状況が悪化するため、早めの相談がおすすめです。
しかし、住宅ローンの相談先は複数あり、どこに相談していいか迷ってしまいます。
それぞれの特徴を把握し、自身に最適な相談先を選びましょう。
主な相談先は下記の4つです。
- 住宅ローン返済支援エージェント
- FP(ファイナンシャルプランナー)
- 不動産会社
- 金融機関
住宅ローン返済支援エージェント
住宅ローン返済支援エージェントとは、客観的な立場でサポートしてくれる住宅ローンの専門家です。相談先によって解決方法はだいたい決まっています。
しかし、住宅ローン返済支援エージェントに相談すれば、相談者に合った最適な方法で解決が可能です。
「住宅ローンの返済に困ったときのあなたの相談窓口」では、何度でも無料で相談できます。
どこに相談すればよいかわからない場合は、まず住宅ローン返済支援エージェントに相談してみましょう。
FP(ファイナンシャルプランナー)
FP(ファイナンシャルプランナー)はお金についての知識を持った専門家であり、住宅ローンの相談もできます。FPに相談すると住宅ローンのみならず、お金全般の相談ができるのがメリットです。
家計管理や貯蓄、資産運用についても相談できます。
ただ、FPは力量に差があります。
住宅ローンについての知識が乏しいFPがいるのも事実です。
そのため、FPに相談する場合は住宅ローンに詳しい方を探しましょう。
不動産会社
不動産会社に相談すれば、マイホームの査定から売却まで請け負ってくれます。家を売却する方法に限定されてしまいますが、「住宅ローンの返済が苦しい」という根本の問題は解決可能です。
ただ、査定価格とローン残額は一緒とは限らず、不動産会社によって査定額は変わります。
戸建が得意な業者、マンションが得意な業者などそれぞれ特徴があるため、必ず複数社に相談しましょう。
一括で査定を依頼できるサイトもあります。
自身にとって最適な不動産業者を探すため、まずは一括査定サイトを使うのもおすすめです。
金融機関
住宅ローンを借りている金融機関も相談先の一つです。リスケの相談をすれば、返済期間を延ばしてもらったり、一定期間返済額を減らしてもらったりできます。
住宅ローンの借り換えをしたときの相談もでき、現実的なお金のことを相談できます。
直接的な解決につながるケースも多いです。
ただ、お金の相談ということもあり、信用が大事です。
住宅ローンをすでに滞納している状態だと、取り合ってくれない可能性もあります。
住宅ローンの支払いが苦しいと判断したら、迅速に相談しましょう。
住宅ローンが苦しいときでも滞納してはいけない3つの理由
住宅ローン返済で一番大事なのは、滞納しないことです。住宅ローンの返済を滞納すると、今後の生活に影響するデメリットもあるため、しっかり把握しておきましょう。
住宅ローンの支払いが苦しいときでも、滞納してはいけない理由は下記の3つです。
- ブラックリストに載る
- 連帯保証人に迷惑がかかる
- 財産を差し押さえられる
①ブラックリストに載る
一般的に言われるブラックリストは、信用情報機関の事故情報を指します。事故情報とは、クレジットカードや住宅などのローンを滞納したり、破産したりすると登録されるリストです。
ブラックリストに載ると、新たにローンを組んだり、クレジットカードを作ったりできなくなります。
期間としては5年〜10年登録されるため、リスクは大きいです。
②連帯保証人に迷惑がかかる
住宅ローンを滞納すると督促状が届くようになりますが、それでも支払えないと連帯保証人に請求が送られます。請求が送られると、連帯保証人との信頼関係を保ち続けるのは難しいです。
最悪の場合、連帯保証人の財産が差し押さえられ、人生を壊してしまう可能性もあります。
連帯保証人に迷惑をかけないためにも、早くから行動を起こしましょう。
③財産を差し押さえられる
住宅ローンを滞納した場合、財産を差し押さえられるケースがあります。財産を差し押さえられたら、家が競売にかけられ、相場の7割ほどの値段で売却されます。
さらに、住宅ローンの一括返済も求められ、苦しい状況になります。
財産の差し押さえまでは何回か書面が届き警告されますが、警告の前に行動を起こすのが賢明です。
苦しい住宅ローン地獄を乗り越えた2つの実話
最後に、実際に住宅ローンの返済に苦しんでいた方の実話を紹介します。
無事に解決し、今では住宅ローン地獄を抜け出している方の例のため、参考になるはずです。
実際の解決事例を知り、住宅ローン問題を解決するイメージを持ちましょう。住宅ローン以外にも多額な借金が重なり苦しい状況になった
Hさんは、お父様が住宅ローンを組んで購入した家に住んでいました。
しかし、住宅ローン以外に多額の借金が重なり、次第に返済が困難になります。
弁護士や不動産会社に相談しても解決できなかったため、住宅ローン返済支援エージェントに相談しました。
すると、 今までなかった解決策を提示してくれたおかげで、迅速な解決へと繋がりました。
解決の糸口が見えなくてもあきらめず、行動を起こしていたからこその結果です。
転職で収入が減少して住宅ローンの支払いが困難になった
一戸建てを購入したAさんでしたが、勤務先の会社の経営悪化により転職をすることになりました。
しかし、なかなか転職先が見つからず、貯金も底をついて住宅ローンの返済が困難になってしまいます。
銀行へリスケの相談に行きましたが、滞納実績があったために審査が通りませんでした。
そこで住宅ローン返済支援エージェントに相談し、任意売却を決めます。
無事に任意売却は完了し、今までの住宅ローンよりも低い賃料で新たな賃貸の部屋を見つけられました。行動を起こしたことにより、金銭的・精神的に余裕が生まれた良い例です。
また、他の解決事例もぜひご覧ください。他の方の解決事例を知ると、自身の問題解決につながります。
まとめ:住宅ローンが苦しいと後悔した際はまずは相談しましょう
住宅ローンで生活が苦しくなったら、すぐに行動を起こす意識が大事です。
まずは、固定費や生活レベルを下げるなど、できるところから始めましょう。
家計改善で対応できない場合は、金融機関や不動産会社への交渉が必要です。
交渉できると、住宅ローンの負担を大きく減らせます。
ただ、必ず交渉できるわけではないため、なるべく早く行動を起こしましょう。
住宅ローンを滞納するとブラックリストに載り、日常生活でも多くのデメリットが生じます。
ブラックリストに載らないよう、住宅ローンの返済が苦しいと感じたらすぐに相談しましょう。
住宅ローンの相談先はいくつかありますが、相談先によっては解決方法がパターン化されているケースは少なくありません。
最善の方法を提案されないことも多々あります。
「住宅ローンの返済に困ったときのあなたの相談窓口」では、専門知識を持った住宅ローン返済支援エージェントに相談可能です。
客観的な立場でアドバイスできるため、お客様にとって最適な解決方法をご提案いたします。
相談は何度でも無料なので、まずはお気軽にご相談ください。