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お役立ちコラム

任意整理をしたら住宅ローンの借り換えはどうなる?

住宅ローンが払えなくなって、任意整理を検討している方はいらっしゃいませんか。
しかし、少し待ってください。
実は任意整理の他にも選択肢が残されている可能性もあります。
今回は住宅ローンで任意整理するとどうなるか、他の選択肢として借り換えを紹介します。

□任意整理とは何のこと?

任意整理は債務整理の方法の1つです。
債務整理とは、ローンの返済が難しくなった場合に借金の減額や免除を認可してもらうための手続きです。

代表的な種類として、債権者が返済する利息などの1部分を減額する手続きである任意整理、裁判所が間に入って、債務を大幅に軽減してもらう手続きである民事再生、裁判所を通じて全ての債務を免除できる手続きの自己破産があります。
皆さんもこれらの債務整理の1つは聞いたことがあるのではないでしょうか。

では、任意整理すると自宅はどうなるのでしょうか。
任意整理するだけの場合は、自宅を処分する必要はないので、住み続けられます。
しかし、デメリットもあるので、安易に進めるのは危険です。

□住宅ローンを借り換えとそのメリットとは?

ここでは、住宅ローンで困った際の他の選択肢である、住宅ローンの借り換えについて解説します。

*住宅ローンの借り換えとは何か?

住宅ローンの借り換えは、まだ完済していない住宅ローンの返済期間に別の住宅ローンに借り換えることです。
住宅ローンの返済は数十年にわたって続く方が多いでしょう。
すると、返済期間中に今まで借りていたローンよりも金利が低い住宅ローンが出現してくる可能性があります。
つまり、その金利が低いローンへ借り換えられるということです。

しかし、全ての場合にお得になるわけでなく、ある3つの条件を満たす必要があります。
1つ目は現在の金利と次に借りようとしている金利が1パーセント以上の差があるのか。
2つ目は残りの返済期間が10年以上残っているか。
3つ目は残りの元本が1000万円以上残っているか。

以上の3つに当てはまっている場合は、借り換えでお得になる可能性が高いので、検討すると良いでしょう。

*ローンの借り換えをするメリットとは?

では、住宅ローンを借り換えるメリットとは何でしょうか。

1つ目は、最初に紹介したように、金利が低いローンへ乗り換えて支払い総額を減らせることです。
総支払額が減ると、月々の支払いを減らせたり、返済を早期に終わらせたりすることが可能でしょう。

2つ目は将来的に金利が上昇するリスクに備えられることです。
ローンには、金利が時代によって変動する変動金利と、ずっと契約時のままの固定金利があります。
今まで変動金利を選んでいた方が、固定金利を選ぶと、将来的に月々の支払いが固定化されるため、将来の見通しを立てやすくなるでしょう。

3つ目は、リフォームを検討している場合は、リフォームと住宅ローンをまとめて、住宅ローンへ借り換えられることです。
一般的にリフォームローン単体の場合、金利が2パーセント以上と高い傾向にあります。
ただ、住宅ローンと一緒にまとめることで、長期間、低金利で借りられるでしょう。

このように、以上の3つがローンの借り換えのメリットとして挙げられます。
借り換えによって金利が下がると、月額が低くなるので返済が楽になるケースがあります。
あくまでも、任意整理は借り換えが不可能である場合の手段とし、まずは借り換えを検討することをおすすめします。

*ローンを借り換える際の審査基準をご紹介!

現在のローンを契約する際に審査が必要ですが、ローンを借り換える際にも新しく契約することになるので、審査を通過する必要があります。
もし審査が通らない場合は、借り換えは不可能です。

借り換えの審査の基準としては、担保価値、債務状況や収入などの金銭面、現在の職業や勤務先、勤続年数などの勤務状況や、過去にどのように返済しているか、などが挙げられます。
また、物件の担保としても価値がローンの金額よりも低い場合は、現在のローンを完済できません。
これらの理由は、住宅の価値は年々小さくなっていき、住宅ローンの残高よりも早く価値が減少するからです。

ただ、融資する金額よりも担保価値が低い場合は、債務状況や収入といった、担保価値以外の審査が厳格化される傾向があります。
このように、新たに住宅を購入するときのローンの審査は、重視される項目が変化することを知っておきましょう。

□任意整理をした後はしばらく借り換えできなくなる?

先ほど紹介したローンの借り換えですが、任意整理して5年から7年の間は借り換えできません。
これは、審査の際に信用情報に事故情報が登録されるからです。
そのため、手続きから5から7年間はクレジットカードを作ったり、新たにローンを組んだりすることはできないので注意が必要です。

これらを踏まえると、他の選択肢が残っている間は、安易に任意整理を選択するのは危険でしょう。

□まとめ

今回は、任意整理と住宅ローンの借り換えについて詳しく解説しました。
住宅ローン返済支援エージェントは、皆様の状況に合った解決策を提案します。
質問やお悩み等ありましたら、お気軽にお問い合わせください。

監修者情報



一般社団法人 住宅ローンに困ったときのあなたの街の相談窓口
代表 西上 正通

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私もかつては住宅ローンの支払いが滞り辛い経験をした一人です。ですが今では自己破産もせず、家も手放さず、家族と幸せに暮らしています。

あの時、私自身が乗り越えた経験、またその後の膨大な数のご相談から得た知識を最大限に活かし、あの頃の私と同じように今悩まれている方々のお役に立てれば、との想いでJKASを立ち上げました。

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この記事を監修した人

監修者 西上正道 株式会社JKAS
代表取締役
西上正通
大阪府堺市出身。大学卒業後不動産会社に就職。それから25年間不動産業界に携わりこの業界の光と闇をたくさん見てきた。中には悪質な不動産業者からの詐欺まがいの営業行為により、幸せになるために購入したはずの不動産が、一転、不幸に転落させる事になるような事例の相談を数多く受ける。
そういった不動産業界の悪質さを肌で感じながら、この業界の変革無くして幸せな家族は増えないことを痛感する。
現在は「株式会社JKAS」代表取締役として、住生活で困っている人向けに支援サービス窓口の運営をしている。顧客ファーストで取り組んでいる各相談窓口は、NHKクローズアップ現代・朝日新聞・ABEMAPrimeに取材されるなど、マスコミからの注目も集めている。
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