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お役立ちコラム

夫が失業してしまった!住宅ローンの返済はどうすれば良いの?

「夫が失業してしまって、住宅ローンの返済ができない」
このようなお悩みを抱えている方はいらっしゃいませんか。

夫の収入が家庭の収入源である場合、ローン返済に大きな影響を及ぼしますよね。
そこで今回は、失業した場合の手続きと住宅ローンについて詳しく解説します。
ぜひ参考にしてください。

□失業した場合にすべきこととは?

失業した場合は、以下の3つの手続きが必要です。

*失業保険の申請

失業保険を申請することで、一定期間だけ保険金を受け取れるようになります。
ただし、保険の受給には離職票が必須であるため、きちんと用意しましょう。
離職届を受け取ってから保険を受給するまでの流れは、以下の通りです。

まずは、働いていた会社から離職票を受け取ります。
そして、ハローワークで離職票を提出して求職の申し込みをします。
1週間ほど待機してから、雇用保険の受給説明会と失業認定日に出席します。
そこから約1週間で、保険金の受けとりが可能です。

*健康保険の切り替え

失業後は、健康保険の変更が必須です。
健康保険を変更する場合は、以下の3つの方法があります。

1つ目は国民健康保険の加入です。
国民健康保険に加入する場合は、退職してから14日以内に役所で手続きする必要があります。

2つ目は家族の扶養に入る方法です。
扶養に入ることで、家族が加入している社会保険の扶養を受けられます。

3つ目は任意継続被保険者制度の利用です。
任意継続被保険者制度は、今までの健康保険を任意継続する方法です。

これらの申請には健康保険資格喪失証明書が必要であるため、退職時に忘れず受け取りましょう。
一般的に、扶養家族が2人以上いる場合は任意継続がお得になる傾向にあります。

*年金の切り替え

年金を切り替える場合は、国民年金に切り替える方法と配偶者の扶養に入る方法があります。
国民年金は退職してから14日以内、配偶者の扶養は退職した翌日から14日以内に手続きする必要があります。
また年金手帳の提出が必須となるため、きちんと用意しましょう。

□住宅ローンを滞納するとどうなる?

住宅ローンの返済が難しい場合、滞納を考えるかもしれません。
しかし、滞納すると生活にさまざまな悪影響を及ぼします。

1度でも滞納をしてしまうと、その履歴が個人信用情報機関に一定期間保存されます。
この履歴が残った状態では、カーローンや教育ローンの審査に通らない場合があります。
1度の滞納で自宅が競売にかけられたり任意売却されたりすることは考えにくいですが、きちんと返済し続けることが重要です。

また、滞納が一定期間以上続くと住宅ローンを分割で返済する権利を失うため、ローンの残額を一括で支払う義務が発生します。
一括で払えない場合、一時的に保証会社が肩代わりするケースが多いですが、その保証会社に返済を続けることになります。
そしてこの返済ができなくなると、最終的に自宅を競売や任意売却で手放すことになる可能性があります。
その際の売値もローンの返済に充てることになりますが、売値が残債を下回っている場合はその後も返済が続きます。

□住宅ローンを滞納する前にできることは?

上記で述べたように、住宅ローンは滞納しないことが1番です。
そこでここからは、ローンを払えなくなった場合に金融機関でできる対処方法を3つ紹介します。

1つ目は銀行に返済期限延長の交渉をすることです。
借入先の金融機関に相談することで、返済期限を延長してもらえる可能性があります。
この延長により月々の返済額を少なくできるため、負担が軽くなります。

2つ目は銀行に相談して元金据え置きにしてもらうことです。
元金据え置きは一定の期間中、毎月の返済額を利息のみにすることです。
ただし、その期間が終了した後は借入した時よりも返済期間が延びたり、毎月の返済が高くなったりすることを頭に入れておきましょう。

3つ目は低金利の住宅ローンに借り換えることです。
返済中のローンの金利が高い場合、低金利の住宅ローンに借り換えることで毎月の返済額を減らせます。
しかし借り換えには手数料がかかるため、借り換え先の金利が現在の金利とそれほど変わらない場合は、かえって多くの支払いが発生するかもしれません。
借り換える際は、毎月の返済額の違いやかかる手数料を計算しておくことが大事です。

以上が、住宅ローンを滞納する前に金融機関に相談した場合の対策方法です。
しかしいきなり金融機関に相談してしまうと、上記の方法に絞られてしまいます。
住宅ローンの滞納に関する対処法は他にもあるため、ローン契約者様の状況に応じて対策を講じることが重要です。

そのため、住宅ローンの返済にお困りの際は、まず「あなたの街の相談窓口」に相談しましょう。
街の相談窓口では、相談者の希望や現在の状況を総合的に考えて、解決方法を提示します。
そこからその方法を専門に扱っている機関に相談することで、よりよい解決に導けるでしょう。

□まとめ

今回は失業した場合と住宅ローンの返済が難しくなった場合の対処法について詳しく解説しました。
失業した場合は3つの手続きが必要となるため、頭に入れておきましょう。
住宅ローン返済支援エージェントは、お客様にとって最善の解決方法をご紹介します。
もし住宅ローンの返済が難しくなった場合は、お気軽にご相談ください。


この記事を監修した人

監修者 西上正道 株式会社JKAS
代表取締役
西上正通
大阪府堺市出身。大学卒業後不動産会社に就職。それから25年間不動産業界に携わりこの業界の光と闇をたくさん見てきた。中には悪質な不動産業者からの詐欺まがいの営業行為により、幸せになるために購入したはずの不動産が、一転、不幸に転落させる事になるような事例の相談を数多く受ける。
そういった不動産業界の悪質さを肌で感じながら、この業界の変革無くして幸せな家族は増えないことを痛感する。
現在は「株式会社JKAS」代表取締役として、住生活で困っている人向けに支援サービス窓口の運営をしている。顧客ファーストで取り組んでいる各相談窓口は、NHKクローズアップ現代・朝日新聞・ABEMAPrimeに取材されるなど、マスコミからの注目も集めている。
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