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住宅ローン

住宅ローンを返済できない!対処法7選とNG行動、体験談を紹介

住宅ローンは、基本的に長期にわたる支払いです。そのため、住宅ローン借り入れ当初の予定通りに行かず、住宅ローンを返済できない人もいます。

会社の業績不振による給与やボーナスカット、病気やリストラなどによる失職など、人生は何が起きるか分かりません。

本記事では、住宅ローンを返済できない場合の対処法やNG行動、実際の体験談を紹介します。現在住宅ローンを返済できていない方はもちろん、住宅ローン返済中の方は全員確認しておきましょう。

住宅ローンを返済できない/払えないときの対処法7選

住宅ローンの返済ができない、もしくは払えないときには適切な対処法があります。住宅ローンを返済できない状況になったら、問題が深刻化する前に早めに動くのが得策です。

ここでは、住宅ローンを返済できないときの主な対処法を7つ、紹介していきます。

  • 銀行に相談する
  • 住宅ローンを借り換える
  • 保険が適用されるか確認する
  • 家を売却する
  • 個人再生する
  • リバースモーゲージを使う
  • マイホーム借り上げ制度を使う

自身に適している対処法はどれか、確認しながら見ていきましょう。

銀行に相談する

 住宅ローンの返済ができなくなったら、まずは住宅ローンの融資を受けている銀行に相談しましょう。 相談する内容は主に、返済期間の延長やボーナス払いを無くすなどの返済条件の見直しです。

返済が厳しいという状況をしっかりと銀行に伝えられれば、相談に乗ってくれるケースは多くなります。なぜなら、住宅ローンの返済が滞り競売になると、銀行に全ての債権が戻ってくることはまずありません。

そのため、確実に返済を受けるには債務者の相談に乗り競売を回避する方法を一緒に模索しておく方が、銀行にとっても得策です。

なお、銀行に相談することについては、「住宅ローンが返せないとどうなる?7つの対処法と体験談を紹介」でも詳しく解説しています。

住宅ローンを借り換える

現在の住宅ローン金利は史上最低金利といわれており、変動金利を0.3%~0.6%台に設定する銀行が多くあります。 現状1%を超えるような金利で支払いを行っているのであれば、速やかに借り換えを行うべきです。 

住宅ローンを借り換えると返済額が下がり、精神的な負担が軽減して多少気持ちが楽になるでしょう。ただ、住宅ローンの借り換え時には、当然住宅ローンの審査があります。

過去にローン滞納や延滞など個人信用情報にキズがあると、審査に通過しない場合があります。また、借り換え時は購入時より年齢を重ねているため、借り換え額や年齢によっては借り換え自体ができない可能性は頭に入れておきましょう。

保険が適用されるか確認する

住宅ローンの保険で代表的なのは、団体信用生命保険(以下、団信)です。団信とは、ローンを組んだ本人がローン返済中に死亡した場合に、ローン残高が0円になる保険を指します。

また、三大疾病のいずれかの病気になり医師からの診断書が出た時点で、団信適用となる保険商品もあります(金利が上乗せになるケースが多い)。よって、 病気などによりローンが支払えなくなった場合に、保険が適用されるかを保険会社に確認するのが良いでしょう。 

保険は団信以外にも、医療保険や労災保険などもあり、状況によっては適用されるケースもあるので、併せて確認しましょう。

なお、住宅ローンで使える保険については、「病気になって住宅ローンが払えない!対処方法を紹介します!」でも紹介しています。

家を売却する

 住宅ローンの返済ができなければ、家を売却する方法があります。 家の売却は「ローン残額<査定額」であれば、売却資金でローンを完済できるため抵当権の抹消もでき、問題ありません。

一方で「ローン残額>査定額+自己資金」であると、ローン完済も抵当権の抹消もできません。任意売却という手法を用いての売却が必須です。

任意売却については、「住宅ローン返済でお困りの方へ!任意売却について徹底解説します」で紹介しています。

子どもがいる場合には「親子間売買」も可能です。親子間売買とは、その名の通りに親子間で不動産売買を行う方法で、一般的に親がそのまま家に住み続けるケースが多いです。このとき、親は子と賃貸契約を結んでいます。

親子間売買については、「住宅ローン返済でお困りの方必見!親子間売買について解説します」で紹介しています。

親子間の売買ではなく、本人と第三者(投資家)の売買であれば「リースバック」になります。リースバックはまとまった売却資金を取得でき、且つ賃貸契約を結んで家に住み続けられる方法です。

リースバックについては「リースバックとはどのような仕組みか解説します!」で紹介しています。

個人再生する

 住宅ローン以外に多額の債務がある場合には、個人再生を利用する方法があります。 

個人再生のうち住宅ローン特則を利用すると、住宅ローン以外の債務整理ができます。裁判所に再生計画を提出し、認可されると大幅な債務の削減が可能です。

リバースモーゲージを使う

 リバースモーゲージとは、自宅を担保に銀行などから融資を受ける方法です。 リバースモーゲージで得た資金の使途は自由なため、ローン返済に充てられます。

なお、リバースモーゲージでローンを完済するには「リバースモーゲージの融資額>ローン残額」であることが必須です。

リバースモーゲージとは本人が死亡後に家を売却し、元本を完済する形式です。しかし、市場の動向により売却額が元本を下回った場合には、相続人が不足分を自己資金で賄う可能性があります。

利用時には将来的に相続人となる子どもなどに、あらかじめ相談しておくのが良いでしょう。

マイホーム借り上げ制度を使う

 最後の対処法は、マイホーム借り上げ制度を使うことです。 

マイホーム借り上げ制度とは、50歳以上の方が所有しているマイホームを借り上げ、家賃収入を得られる公的制度です。一般社団法人移住・住みかえ支援機構(JTI)が実施しています。

最大の特徴は国がサポートする機関であるため、民間企業とは違い入居者がいなくなっても賃料を終身保証できることです。さらに、マイホームに戻りたくなったら、満期の6か月前に通知すれば3年で解約できます。

マイホーム借り上げ制度を使うと、住宅ローンの返済を負担軽減が可能です。

住宅ローンを返済できない/払えない場合どうなる?

住宅ローンを返済できない、もしくは払えない場合にどうなるかは、住宅ローン返済中の方ならば全員知っておくべきです。

ここでは、やむなく住宅ローンを滞納した場合にどうなるのかについて、解説します。

滞納期間 概要
1ヶ月~3ヶ月 金融機関から催促状や催告書が届く
3ヶ月~5ヶ月 期限の利益喪失通知、代位弁済通知書が届く
6ヶ月~9ヶ月 「競売開始決定通知」が届く
9ヶ月~12ヶ月 裁判所の執行官による現況調査
12ヶ月~16ヶ月 期間入札決定通知書が届く
16ヶ月~ 立ち退きを要求され差し押さえられる

住宅ローンを払えず滞納すると、およそ1年後には競売となるケースが多いです。競売を回避するには、ローンが払えなくなったら早めに動くのが重要です。

なお、住宅ローンを返済できないとどうなるかについては、「住宅ローンの滞納どうなる?滞納何回で自宅の差し押さえ?対処法を紹介」でも紹介しています。

住宅ローンを返済できない/払えない人の特徴

住宅ローンを返済できない、もしくは払えない人の特徴は、主に下記の4つです。

  • 収入に対する返済比率が25%以上
  • 住宅ローンの完済年齢が65歳を超えている
  • ボーナス払いを当てにしている
  • 転職を考えている
 収入に対して返済を無理しているケースや、高齢になると病気のリスクが高いため、返済が滞る可能性が高くなります。 また、ボーナス払いや転職といった不安定な収入に頼っていることも返済が滞る要因です。

住宅ローンが返済できない、もしくは払えない人の特徴は「住宅ローンが返せないとどうなる?7つの対処法と体験談を紹介」で詳しく紹介しています。

住宅ローンを返済できない/払えない人の割合

住宅ローンを返済できない人の割合は、住宅ローンが低金利であるため長い間減少傾向でした。しかし、 最近は新型コロナウイルス感染症の影響で給与・ボーナスカットの影響により、住宅ローンを返済できない人が急増しています。 

特に、都心部では不動産価格の高騰により、夫婦ペアで目一杯ローンを組むケースが多いです。これまでは、収入が安定しているため返済できていましたが、夫婦のどちらか一方でも収入が減少した場合、状況が一変します。

配偶者のローン返済が厳しくなった分をカバーすることができず、返済に行き詰まるケースが多くあります。そのため、今や住宅ローンを返済できなくなる可能性は、誰にでもあります。関係ないと思わず、対策を打っておきましょう。

住宅ローンを返済できない/払えない状況を乗り越えた体験談

住宅ローンを返済できない状況を乗り越えた人は、実際多くいます。JKASでは、多くの解決事例がありますが、これから紹介するのはその一例です。

○熊本県熊本市西区に住む男性のケース

男性は、子どものためにこれまで所有していたマンションを売却し、新たに一戸建てに住み替えをしました。しかし、その後会社の経営が悪化したため転職しましたが、新しい勤務先は環境が合わず3ヶ月で退職します。

その後新たな就職先を見つけるのに時間が掛かり、貯蓄が減少していきます。さらに、再就職先が見つかったものの収入は以前の水準には戻らず、ついに住宅ローンの支払いができなくなりました。

銀行に返済を見直す相談もしましたが、滞納履歴があったため審査に通らず、売却価格はローン残額を下回る状況でした。そのようなとき、男性が相談したのがJKASです。

このときJKASが示した解決策は、任意売却です。 幸い買主がすぐに見つかったことと、ローン残額は消滅時効により債務は0円になりました。 今のローン返済額より安い賃貸物件が見つかり、無事に解決した事例です。

住宅ローンを返済できない/払えない状況を乗り越えた体験談は、他にもあります。他の事例は「解決事例」をご覧ください。

住宅ローンを返済できない/払えないときのNG行動4選

住宅ローンを返済できないときに、決してしてはいけないNG行動があります。これから紹介する4つの行動をすると、問題を悪化させる可能性があるため注意しましょう。

住宅ローンを返済できないときのNG行動は、下記の4つです。

  • 相談しない
  • 新たに借り入れする
  • 夜逃げする
  • 焦って任意売却する

住宅ローンを返済できなくなったら、現状を理解し、早期の対処が必要です。NG行動は知っておきましょう。

相談しない

 まずは、どこにも相談せずに放置することです。 住宅ローンを返済できなくなったら現実逃避したくなりますが、今起きている現実を理解し、問題は解決しなければなりません。

そのためには、他の人に助けを求めるのが得策です。まずは、身内や友人などに事情を話し、前向きな気持ちになりましょう。さらに、銀行や弁護士などの専門家に相談し、解決策を模索するのがおすすめです。

新たに借り入れする

新たな借入先で多いのが、消費者金融です。しかし、 今の状況を取りあえず回避するために、高金利の新たな借り入れはやめましょう。 

新たな借り入れは、借金の借り換えをしているだけです。また金利も高いため、利息負担は増えるばかりで何も解決しません新たな借り入れは、住宅ローン問題を先送りしているだけです。根本的な解決にはならないため、やめましょう。

夜逃げする

 夜逃げをしても、住宅ローンは消えません。 夜逃げをして返済義務を無視し続けたら、問題は悪化するばかりです。

夜逃げよりもはるかに良い解決策があるため、まずは専門家へ相談しましょう。

焦って任意売却する

任意売却は、競売を回避する手段の一つです。 任意売却以外にも、住宅ローンを返済できない状況を改善する対策があります。 

住宅ローンの返済に行き詰まった場合でも、焦って任意売却してはいけません。まずは、専門家へ相談しましょう。

まとめ:住宅ローンを返済できない/払えないときはJKASへご相談ください

住宅ローンを返済できないときには、銀行への相談や住宅ローンの借り換えなど、さまざまな対処法を早期に行うべきです。本記事で紹介した対処法を参考に、できることから始めましょう。

また、住宅ローンを支払えなくなる人には、収入に対して無理して住宅ローンを組んでいるなど、顕著な特徴があります。特徴に当てはまっている方は、今後住宅ローンを返済できなくなる可能性があるため、注意しましょう。

JKASでは、住宅ローン返済支援エージェントがアドバイスを行っています。お気軽にお問い合わせください。また、JKASでは住宅ローンの支払いに困っている方や、滞納してしまっている方へ8冊の小冊子を無料でお送りしています。ご希望の方はお申し込みください。


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